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台風21号に役立った「タイムライン」

岡本 成司(奈良県 防災士)

 私は奈良県生駒郡三郷町勢野地区の明治団地自治会、自主防災会の副会長を2年前から務めております。団地の南側が大和川の堤防に接した86世帯の小さな自治会です。
 平成26年に防災士として認証された以降、日本防災士会及び奈良県防災士会の防災研修には積極的に参加をしてスキルアップに努めています。
 本年7月23日に行われた奈良県防災士会主催の定例研修会「タイムライン(事前防災行動計画)の考え方による自主防災組織の災害対応」に参加させていただきました。災害対応のスケジュール表“タイムライン”の考え方、「いつ」「誰が」「何をするのか」を時系列で整理することの重要性をこの研修で学習して、後日明治団地防災会議において重要性を説明して理解を求め、各家庭に「自主防災組織の風水害対応(タイムライン)」を配布していただきました。今まで全く気に留めていなかった会長が行動を起こした瞬間でした。

 台風21号の影響で10月22日18:10に三郷町役場から、避難準備・高齢者等避難開始情報が発令されました。直ちに、自治会長、防災会長及び防災委員が手分けをして、このタイムラインに基づき、高齢者や一人住まいの会員に対し、直接及び電話による避難誘導を開始しました。
 20:19には避難勧告が発令されました。この時点で団地内の側溝の水位が急速に上がってきており、大和川の堤防から一番離れた5班の付近が膝下あたりまで水につかっていました。(土地が、大和川の堤防よりかなり低いため)
 そして21:34には避難指示が発令されました。
 この日、18:10から21:34までの自主防災会による会員に対する避難誘導の活動は自治会始まって以来の経験でしたが、予め防災会議でタイムラインを説明していたこともあって自治会役員も一丸となり、比較的落ち着いて行動する事ができたと思われます。

 テレビや新聞等の報道でご存じの通り、台風21号の大雨により三郷町では近鉄生駒線勢野北口駅―竜田川駅間で擁壁が崩落し、その上に立つ民家の土台がむき出しになり、崩れた土砂が線路をふさいだため列車が運行出来ない状況になる被害がでました。またJR三郷駅付近で大和川の水があふれ、53棟が床上、床下浸水するなどの被害が発生しました。当団地の台風21号による被害状況は床上、床上浸水が18棟でしたが、幸いにして人的被害はありませんでした。

 防災士として学んだことが地域の安全につながりました。これからも地元自治会と協力して地域における防災推進の担い手として積極的に取り組んでいきたいと考えております。

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大和かわ堤防

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我が家の被害
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日本防災士会は、会員相互のネットワーク構築とスキルアップを支援し、地域防災力の向上に寄与することを基本理念として活動に取り組んでいます。

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