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火災被災者への支援(地区に密着した防災士活動)

高崎勝利(千葉県防災士)(千葉県北部支部)
千葉県北部支部副支部長 小椋養一防災士の地区に密着した防災士活動の事例紹介

 9月11日(火)23時過ぎ、千葉県野田市Y地区で築50年経過のアパート火災が発生しました。
近くに居住している、千葉県北部支部副支部長の小椋養一さんは、発災と同時に現場に駆け付け消火作業を見守っていましたが、8世帯 9名居住のアパートは全焼(1名死亡・1名火傷で救急搬送)し、ケガがなかった居住者は警戒線の外で火災を見つめていました。
 居住者は着のみ着のまま、中にはずぶ濡れの方も見られ、近所の方がジャンバー等で寒さを防いでいました。その光景を目にした小椋さんは直ちに行動し、ブルーシートを借りて居住者を一か所に集め、部屋番号・氏名を書かせ着衣に貼り付け安否確認を実施しました。警察・消防の調査確認終了を待って、消防職員に野田市役所の緊急対応機関(生活支援課)への連絡、職員の派遣を要請しました。
 何も持たずに避難した人に寝泊まりをしてもらうため、小椋さんの所属している宿自治会の自治会館(避難所ではありません)に一時避難所の開設を決断しました。生活支援課に非常時用品(毛布)の手配を依頼して、被災者を自治会館まで誘導(3名の方は歩行不能者のため消防署の救援車で移動)するとともに、地区役員2名の支援を受け、7世帯8名の方に宿泊していただきました。なお、アパート居住者は自治会には未加入で、生活保護受給者や年金受給の独居高齢者でした。
 翌早朝より、宿泊者に対し朝食(おにぎり2個・湯茶:宿自治会で支払い「市役所では支払えないとの回答」)の世話をし、昼食の災害時用食品等を保健福祉部生活支援課に手配を依頼しました。並行して社会福祉協議会を通じ日本赤十字社(野田支部)に避難用備品支給の手配、地元民生委員に連絡、今後の対応についてお願いした。その結果、全員野田市の市営住宅に入居が決定し、受け入れ準備完了を待って移動しました。
 9月13日(木)被災した住民から、お礼を言いたいとの連絡があり、対応しました。

【本人からの談】
 普段から防災士として活動(ミニ講座・ミニ体験実習:年間20件位)していることが役立ち、防災士冥利につきました、と語っています。

【防災士友人の談】
 ミニ防災活動は、行政や関係機関と密接な関係を構築していないと受け入れられない。小椋防災士は、普段から地区の役員等多数の活動の間をぬって防災士活動を行っている。本人が地域防災の大切さを認識し、積極的に行政や関係機関とコミュニケーションを図っている成果が、今回の素晴らしい行動力になったと認めざるを得ないとともに、地区防災計画を推進していくためには、普段からの地区・地域活動の積み重ねが有効なこと、防災士の原点ここにありと思い知らされました。

【小椋防災士の東日本大震災時のエピソード】
 学校当時の友人が、宮城県名取市閖上地区に住んでいたため、地震発生後(15分経過?)安否確認のため電話をしたら、偶然通話ができた。「津波が来るから逃げろ」といったら、「ここは大丈夫」との回答があったが、その後の情報はメディアからの配信しか得られず、心配のあまり現地へ向かった。翌朝現地入り、ただ茫然、幸いにも友人の奥さんとは会えたが、電話で話した友は?・・・・合掌。その後、閖上地区で20日ほど避難所の運営のお手伝いをして帰宅。命を救うため何をすべきか、防災への思いが一段と。・・・
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日本防災士会は、会員相互のネットワーク構築とスキルアップを支援し、地域防災力の向上に寄与することを基本理念として活動に取り組んでいます。

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