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日帰り研修会に初参加して

木川 正夫(愛知県 防災士)

 平成30年11月10日、名古屋駅西口に集合した愛知県防災士会会員41名は、観光バスに乗り、日帰り研修会に出発した。今回の訪問先は、岐阜県海津市のさぼう遊学館、愛知県愛西市の船頭平閘門、三重県川越町の川越電力館の三か所で、三県にまたがっての訪問となった。これらの訪問先で学んだことを、防災の観点から数点ずつ述べようと思う。
 さぼう遊学館は登録有形文化財の羽根谷(デレーケ)砂防堰堤に付随して平成6年に建てられた。3D映像「土石流災害に備えて」を視聴した後、館内見学、そして砂防堰堤を実際に見学した。平成26年8月豪雨での広島県での土石流災害は、住宅地が中国山地の南麓に広がってしまい、砂防堰堤等の建設が不十分な結果起きてしまった。ここではその広島レベルの豪雨でも砂防堰堤により防ぐことができるそうだ。都市開発計画に先んじて、砂防堰堤を作っておく必要を実感した。
  
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    (羽根谷砂防堰堤)    (船頭平閘門の閘室部分)
 船頭平閘門は重要文化財に指定されており、水運研究で著名な皇太子殿下が本年5月21日に視察された。我々は実際の注水閘門開閉を見学できた。船が閘門入り口に達するとベルを鳴らして管理所の係員に知らせる仕組みで、通行料金は無料だが、往来は日に数隻だそうだ。その後、管理所に付随する資料館の木曽川文庫を見学できた。18世紀の薩摩藩による三川治水工事により河川洪水が起きにくくなり、さらに19世紀、デレーケ指導の明治改修工事により木曽三川は分離された。結果この付近では木曽川と長良川の水位差が1.2mに及び、船を往来させるために技術者青木良三郎が閘門式水路を設計し、1902年に完成した。パナマ運河の竣工(1914年)より早いが、「愛知の小パナマ運河」と呼ばれている。
 川越電力館(テラ46)は中部電力川越火力発電所に付随して開館した。ここでは、発電所に関する画像説明の後、質問コーナーとなった。Q:「北海道胆振東部地震が原因のブラックアウトのようなことが中部地方で起こらないか。」A:「北海道では電力需要量が比較的少ないうえ、苫東厚真発電所1か所の電力供給の比重が高く、地震で停止したことにより需給バランスが崩れ、今回の事態となった。中部電力では、1か所の発電所が供給不能になっても他の発電所から供給があるので、起こる可能性は低い。」ということで、少し安心した。その後、火力発電所の見学をさせていただいた。発電所はLNG(液化天然ガス)を燃料としており、産出地で液化する際に不純物を除去しているので、クリーンな燃料である。発電所番付によると日本では横綱級であり、世界でも最大級の火力発電所である。
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日本防災士会は、会員相互のネットワーク構築とスキルアップを支援し、地域防災力の向上に寄与することを基本理念として活動に取り組んでいます。

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