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令和2年7月豪雨 熊本県人吉市・球磨村 現地訪問記

 2020年7月11日 鹿児島空港から車を借り球磨・人吉へ向かいました。天候は曇り、刻々と変化しており、小雨、土砂降り、濃霧など不安定な状況です。幸い天候による通行止めはなく現地まで通行できました。途中で物資を調達し避難所となっている旧高校校舎に到着。コロナ渦における避難所対応とされている手指消毒と検温、体調等の健康確認が行われ面会受付を終えました。避難している部屋を案内頂き、親に面会することができようやく安堵することが出来ました。

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くまむら_

 これまでの経過について報告いたします。6月に入り頻繁にyahoo防災情報にて登録している地元のアラートを受信する機会が増え、梅雨時期の長雨によるものだと思っていたのですが、 7月3日の夜から様子は一転し今回の未曾有の災害となりました。 午前7時過ぎLINEグループで、洪水が発生し地域が浸水している、住民は避難している等の情報が入りました。すぐに実家へ電話を掛け確認すると、家も危険な状況で身の危険を感じ、合羽を着て庭に出ているとのこと。地域としても過酷な状況で既に家屋の屋根しか見えない家があると聞きました。1時間後に再度電話するも、せっぱ詰まった状態で、すぐに電話を切られました。その後はまったく連絡取れない状態でした。家も、地域もどうなったのか全く予測もつかず、不安でニュースに見入る状況が続きました。日が変わり連絡も無いままでしたが突如、見知らぬ電話番号から着信が有り、電話に出ると親からで、自衛隊の方に救助してもらったとのこと。話を聞くと自宅横の砂防ダムから越水しており、周辺家屋への浸水と崩落が発生していたとのこと。自衛隊の方に発見していただき救助されたとのことでした。大変運がよかったと思います。 発見救助頂いた自衛隊の方には感謝しかありません。

 搬送された避難先は、屋根付き屋外のスポーツ施設で壁も無く、地面にブルーシートを張っただけの所で夜は寒かったとのこと。ここで2昼夜過ごし、いまの避難所に移動してきたとのことです。自宅からは30数キロメートル離れた見知らぬ土地への避難です。道路も寸断され地域全部が被災しており避難所も機能しないのが実情です。

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 避難所となっている所は旧高校の学舎棟と体育館です。玄関に撮影禁止の掲示がなされています。冒頭に書きましたが、コロナ渦での避難所運営対応がなされています。廊下には携帯の充電コーナーがあり、提供された物資が置いてありました。(必要な方は自由に持っていけます。)掲示物の情報は 病院の紹介、ペットの世話について、部屋の掃除、トイレ掃除についてなど共同生活におけることが掲示されていました。 避難所としては機能し始めたところと思います。訓練とかで想定する内容と現実の差を感じましたが混乱している様子はなく、運営に携わる方がうまく運用されていると感じました。案内された部屋が受付(玄関)の近くなので他の避難者の方の部屋や体育館施設などの状況は分かりませんので想像の域ですが。避難当時の新聞記事があり観てみると教室にシートと椅子がおいてあるだけの状況でした。その後、段ボールベッドが設置され現在に至るとのこと。同室には6名の方が入室されています。また、元学校だけあってトイレも心配なく確保できており安堵しています。

 困り事は情報が全く入らない。テレビなどの設置も無い状態です。携帯ラジオを持参して受信するも電波の環境は悪く、AMラジオ1波のみで教室と言うこともありFM波送は全く受信出来ませんでした。携帯電話の電波も3Gとなっており普段の環境とは程遠いで状態でした。親は携帯電話を所有するも電話をかける事が精一杯です。今回の災害と避難生活において情報を得るツールを使える、使えないは今の時代厳しいものがあると、ひしひしと感じました。 コロナ渦で人との接触が制限されているので各個人で情報も得るための術を身につけることも、防災の一つとして考えざるを得ないと思いました。

 避難者への支援としては食の提供(基本的に弁当)、飲料水、マスク、そのほか物資、自衛隊特設風呂です。食べ物が不足していることは有りませんでした。ただ、今回救助され避難生活になったこともあり、自分で持ち出した物はごくわずかで多くの方が身一つでの避難を余儀なくされています。訪問して、私は何を話していいのかも分からずただ話を聞き持参したものを渡すことが精一杯でした。


~自分が持参、購入したものについて~
常温保存可能な羊羹、野菜ジュース、果物ジュース、栄養補助食品。ラジオ、爪切り 老眼鏡、市販目薬、アルコール指手消毒液 (ジェルタイプ)、噴霧方消毒液、綿棒、冷えピタ、ホットアイマスク、袋、乾電池、ライト、筆記用具、etc

~面会して頼まれたもの~
市販の薬(胃腸薬)、便秘薬、時計、顔毛剃り、手提げ袋。 小さい折り畳みテーブル
お薬手帳を持っていましたが、避難所にて巡回されるお医者様からは薬の処方はできないとの事で病院に行ってくださいとの対応となっている。避難所で医療の提供については難しい事が分かりました。

【被災地の様子>被災地域画像】

 避難所を離れて被災現場を視察。警報も出ていたので、行ける所までとなりましたが、連日の各種報道のとおり、道中洪水の跡が随所にみられ、市街地では必死に片付けされている様子を多く見ることができました。瓦礫などそこら中、山積みです。通行止めとなっている所も多く、記憶の範囲で車を走らせ地元へ向いました。どんどん進につれ悲惨な状況を目の当たりにし災害、被害の大きさを感じ取ることができました。道路は抉られ、寸断し、橋も、線路も流され、目的地へは行くこと出来ませんでした。報道、記事による被害画像を見ると復旧に何年かかるのか?復旧すらしてくれるのか?疑うレベルです。

 地域が本当に崩壊した姿をみた感じです。川を知り、共存し、これまでも洪水対策を講じてきた地域ですが、図り知れない自然の脅威に、ただただ 「何で」と言いたいです。想定外と言えば叩かれる時代ですが、本当想像以上の雨量と洪水、河川氾濫となった災害でした。球磨川の本流が取りざたされていますが支川も同様に大氾濫し被害が拡大をしています。

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 警報がでたら まずは、命を守る行動を優先してください! !

 自分は、地元に出向き何かしたい、災害支援をしたいところですが、コロナ渦の行動制限により容易に帰省もできない状況でものすごくはがゆい思いをしています。

 訪問した際は事前にPCR検査を受けコロナ陰性が確定しているのですが、何回もできる検査でもないので日ごろの感染予防に徹して、感染させること、感染しないことを願っています。

 以 上

 奈良県在住 防災士

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